量子物理工学研究室の山林 恵士さん(博士後期課程1年)、権田 樹さん(博士前期課程1年)が第86回 応用物理学会秋季学術講演会において量子エネルギー変換研究会 セッション奨励賞を受賞
受賞概要
2025年9月6–9日に名城大学で開催された第86回 応用物理学会秋季学術講演会において、山林 恵士さん(博士後期課程1年)、権田 樹さん(博士前期課程1年)が量子エネルギー変換研究会 セッション奨励賞を受賞しました。同賞は54件の発表から5件の特に優秀な発表に対して表彰されました。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
セッション奨励賞:山林 恵士
研究題目・論文タイトル
18-クラウン6-エーテル-アルカリ金属錯体包接型ヨウ化銅(Ⅰ)単結晶の合成およびシンチレーション特性評価
研究者・著者
山林 恵士 (D1)、岡崎 魁 (D3)、中内 大介 (特任准教授)、加藤 匠 (助教)、河口 範明 (准教授)、柳田 健之 (教授)
受賞対象となった研究の内容
シンチレータは、放射線の照射により発光する材料です。本研究では、アルカリ金属元素の吸着材料として知られるクラウンエーテルを用いて、ヨウ化銅クラスター単結晶を新規合成しました。シンチレーション特性を評価したところ、市販材料を凌駕する高い発光量と優れた残光特性が得られました。
受賞者コメント
栄えある同賞に選定いただきまして、とても嬉しく光栄に思います。平素より温かいご指導や、お力添えを下さった諸先生方、ならびに研究室各位に深く御礼申し上げます。同分野のさらなる学術的進展に資するべく、鋭意研究に取り組んでまいります。
セッション奨励賞:権田 樹
研究題目・論文タイトル
溶液プロセスを用いたCu₄I₄(CH₃SCH₃)₃単結晶の作製とシンチレーション特性調査
研究者・著者
権田 樹 (M1)、山林 恵士 (D1)、中内 大介 (特任准教授)、加藤 匠 (助教)、河口 範明 (准教授)、柳田 健之 (教授)
受賞対象となった研究の内容
有機無機ハイブリッド材料は、低温溶液法で合成が可能な材料であり、シンチレータ材料の新しい材料形態として注目されています。本研究では、有機無機ハイブリッドCuIクラスター材料であるCu₄I₄(CH₃SCH₃)₃単結晶の作製および特性評価を行いました。結果、実用材料に匹敵する高い発光量と良好な残光特性を示すことを見出しました。
受賞者コメント
研究成果が高く評価されたこと、大変嬉しく思います。ご指導・ご助力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。